お疲れ様でした. 投稿者:渋谷の田部井です. 投稿日:2017/06/12(Mon) 22:04 No.1237 | |
|
知能ロボコン参加の皆様 スタッフの皆様 ほんと,お疲れ様でした.
渋幕と渋谷の時代 なんて言われちゃうと,まあ,照れます. こんな機会は二度となさそうなので(おいw), たまには上から目線で語らせて下さい.
同僚からは「話にまとまりがない」「意味がわからない」「三行で」といつも怒られてます. でもまあ,聞いて下さい.
渋幕はともかく,渋谷の時代ではないと,僕は思っています. 渋谷よりも技術が上のロボット,たくさんいましたよね.みんな,すごいです. 渋谷の時代とかじゃない,90台の参加者全体のレベルが,上がったんです.
昨年から,1次予選のロボットはみなビデオに撮ろうと,がんばってます. 撮ると言うより,見る,のが目的でしょうか. 1次予選は,以前に比べて,きちんと動き走るロボットが格段に増えていると,感じます. スタッフの皆さんの指導やプレッシャーの成果だと,思いますし, 参加者の意識が変わってきたのも,絶対にあると思います.
これだけよく動くロボットは,製作にももちろん時間がかかります. 試運転,試行錯誤,改良の連続をして,動作確率を上げていく.もちろん時間がかかります. ごく一部の天才な人を除けば,ここ1ヶ月くらいは,連日夜遅くまでの作業が当たり前だったりしたのではないでしょうか. 渋谷だって,学校での作業時間はかなり制限されてるので,みな自宅で連日,試走台を床に作って夜遅くまで作業してました. slackで動作不良のアドバイスとか声をかけ合い,動画でプレッシャーを掛け合い,
うちらだってこんなですから, 他校だって,大変だったでしょう. 自宅の家族,学校のみんな,多くの人の協力を得られたからこそ,がんばってこれたのではないでしょうか. いろんな人を巻き込んで,いろんなことを犠牲にしながら,がんばってきた人が, 確実に昔より増えていると,感じるのです.
受賞などの形で日が当たるのは,ほんと,ごく一部のロボットのみです. 正直,人生のコストパフォーマンスはかなり悪いと思います. 僕,何で毎晩こんなことやってるんだろうって,ちょくちょく思うんです. それは,僕が点数を取らないロボットを作っているからでは,ありません.
このロボコンて,人生の何十分の一,青春の十何分の一かを,確実にいただいているんです.
それでも皆が,同じロボットをつくらない,同じ評価のものさしを目指さないのは, この知能ロボコンの不思議なところであり,そして,最大の売りであると思います. 多様性 が続いている のは,このロボコンの誇りだと思うのです.
カメラを通して,いろんなロボットの自己主張やわがままぶりや,作った人の苦労や試行錯誤が,見えます. 予選を通ってないから目立たないけど,さすがだなって唸ってしまうロボットも,90台もロボットがいれば,そりゃ,います. 1次予選をきちんと見るようになったのは昨年から.もっと早く,やっておくべきだった.
小出さんは,くるくるブースを巡回して,会話をしています. 人や立場が異なれば,見るポイントだって当然変わる. 魂を入れて,毎晩徹夜続きで作ったロボットでしょ. その思いは,誰かが,ちゃんと見ている.
これだけのお客さん,これだけの競技者やスタッフが集まっているんです. 評価されてないなんてことは,ないんです.
以前にもどこかで書いたかな. 田宮模型の仕事(田宮俊作 文春文庫) に, スロットカーレースの失敗と,その反省をミニ四駆に活かす話が,出てるじゃないですか. 同じ人たちだけでは,大会は存続できない. ここ10年,知能ロボコンで会えなくなった人たち,少なからず,いますよね.元気かな. 僕だって若くない.もうカウントダウンが始まっています.
我々1人1人が,ロボットを育て ロボットを作る人々を勇気づけて育て 次の世代を育て それはチームとか学校とか競技者とかスタッフとか,関係なく
僕,大したことはできてないです. でも,見てます.※SERNじゃないです. これくらいしかできなくて,ごめんなさい(←巡回くらいしろよ) 翌年,また来てくれたら,それはやっぱりうれしいです. こんなに大変なのに,ありがとうって,思います.
このロボコンに90台集まるのは, 僕は,当たり前のこととは全く思えません.ほんと,泣くほどうれしいです.歳のせいかな.
今回のロボコンは, 90の競技者達&ロボットとスタッフとお客さん,みんなで作ったんです. そして,これからも.
こんなに大変なのに,参加してくれて,本当にありがとう. こんなに大変なのに,運営をしてくれて,本当にありがとう.
そして,またよろしくm(_ _)m
※全体的にかなり上から目線なのは,ほんと,ごめんなさい.
|
|